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第12回アゼルバイジャン難民・国内避難民視力支援ミッション
2016年5月21日(土)~6月3日(金)

掲載日:2016.08.05

富士メガネの第12回「アゼルバイジャン難民・国内避難民(IDPs)視力支援ミッション」(通算第34回)は、5月21日(土)17時20分発の全日空1718便で日本からのチームが新千歳空港を出発し、無事スタートを切りました。直前にインフルエンザにかかり参加が危ぶまれた金井宏将副社長(O.D.)は何とか体調を回復し、予定通り参加しました。今回、米国カリフォルニア大学バークレー校オプトメトリー学部から10年ぶりに参加した金井邦容助教授(O.D.)は、一足早く現地時間5月20日(金)18時10分発トルコ航空TK80便でイスタンブールに向けサンフランシスコを出発。翌5月22日(日)早朝、日本から到着したチームと無事合流し、最終目的地バクーに向かいました。
親子2代、3人のオプトメトリストがこのようなミッションに一緒に参加するのは極めて珍しいことです。事前に金井昭雄会長(O.D.)の母校、南カリフォルニアのMBKU(マーシャル・B・ケッチャム・ユニバーシティー)のオプトメトリー学部にミッションの概要を伝えておりましたが、大変高い関心が示されました。またUCバークレー・オプトメトリー学部でも臨床助教授の参加という事で注目度が高まりました。
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)では、毎年過去の「ナンセン難民賞」受賞者の中で現在も活動を続けている1人を選び、10月上旬にスイス・ジュネーブのUNHCR本部で開催される「ナンセン難民賞」授賞式の席上、映像で活動を紹介しています。
今年は金井昭雄会長が取材の対象に選ばれ、富士メガネが永年行っている難民への視力支援活動を紹介するためUNHCRジュネーブ本部から派遣されたビデオ取材班と最初の3日間を共にするという、異例のスタートとなりました。


ミッション直前、アゼルバイジャン・アルメニア間の軍事衝突が勃発。(4月3日 朝日新聞記事)

「第12回アゼルバイジャン難民・国内避難民視力支援ミッション」訪問日程と訪問地

出発直前「ナゴルノ・カラバフ」で発生した軍事衝突による混乱の中、UNHCRアゼルバイジャン事務所、アゼルバイジャン政府、日本国大使館などから治安に関する情報を収集。安全を確認の上、ミッション実施を決断(5月21日)


出発前のミッションメンバー(5月21日 新千歳空港)

ミッション出発前の全体ミーティング(5月23日)

UNHCRアゼルバイジャン事務所スタッフ、通訳、UNHCRジュネーブ本部映像取材チーム


挨拶をするダグ・シグルドソンUNHCRアゼルバイジャン事務所代表

アゼルバイジャン共和国 アリ・ハサノフ副首相を官邸に表敬訪問(5月23日)

12回目のアゼルバイジャン難民・国内避難民視力支援ミッションに心からの謝意と歓迎を受ける
「富士メガネの活動はヒューマニズムの象徴です」(アリ・ハサノフ副首相から頂戴したお言葉)


アリ・ハサノフ副首相との会見


右から髙橋大使、金井昭雄会長、通訳、金井宏将副社長、金井邦容カリフォルニア大学助教授


会見終了後の記念撮影。左からキャサリン・ポアティアスさん(UNHCRジュネーブ本部)、グルバン・サディコフ長官、ダグ・シグルドソンUNHCRアゼルバイジャン事務所代表、アリ・ハサノフ副首相、金井昭雄会長、髙橋二雄駐アゼルバイジャン日本国大使、金井宏将副社長、金井邦容カリフォルニア大学助教授

アゼルバイジャン共和国 アリ・ハサノフ副首相への表敬訪問が現地メディアで大きく報じられました


新聞各紙に掲載された会見の記事


 

60万人余りの国内避難民(IDPs)と周辺国からの難民が富士メガネの訪問を心待ちにしていました

今年も最初の5日間は「ナゴルノ・カラバフ周辺」を巡回。軍事衝突があった地域に近いバルダとアグジャベディの新IDPs居住地を訪問しましたが、平穏の中に作業が進みました


バルダのホテル前で出発前の記念撮影(5月24日)


バルダ新IDPs居住地の広い集会場での作業
[UNHCR アンドリュー・マッコーネル氏撮影]


検査する金井昭雄会長
 


検査する金井宏将副社長


検査する金井邦容カリフォルニア大学助教授

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)ジュネーブ本部から派遣されたビデオ取材班が3日間に亘り密着取材(5月23日~25日)

富士メガネの「難民視力支援活動」が今年10月上旬の「ナンセン難民賞授賞式」で紹介される



UNHCRジュネーブ本部から1時間半に亘りビデオインタビューを受ける金井昭雄会長


検査の様子を取材するUNHCRジュネーブ本部スタッフ

「富士メガネの活動はヒューマニズムの象徴です」
 アゼルバイジャン共和国 アリ・ハサノフ副首相から頂戴したお言葉


小学生姉妹の検査 バルダ新IDPs居住地(5月24日)

永年の夢だった、親子3人の米国オプトメトリストが初めて一緒に難民の視力支援活動に!


写真〔UNHCR アンドリュー・マッコーネル氏撮影〕

60万人余りの国内避難民(IDPs)と周辺国からの難民が富士メガネの訪問を心待ちにしていました


視力チェックをする佐藤秀也店長(イオン平岡店)


老女から感謝のキスを受ける横山雅人店長(苫小牧イオン前店)


視力チェックをする菊地翔平マネージャー(円山店)


アグジャベディでの作業(5月27日)

ミッションにご協力いただいた総ての皆様に心から感謝申し上げます

今年で12回目を迎えた「アゼルバイジャン難民・国内避難民視力支援ミッション」。
直前に発生した隣国アルメニアとの軍事衝突のため、ミッション決行に際し、例年にはない緊張感が高まりました。UNHCRアゼルバイジャン事務所やバクーの日本国大使館、東京の駐日アゼルバイジャン大使館の判断に基づき、軍事衝突が局地的であったため、実施を決断しました。訪問直前にバクー駐在の髙橋二雄大使がアリ・ハサノフ副首相と直接面談し、日本チームの安全確保に万全を図るよう要請されました。
今回UNHCRジュネーブ本部から派遣されたビデオ映像取材チームがミッションに同行されましたが、無事に期待していた作品が出来そうで安心しました。今回初めて金井昭雄会長、金井宏将副社長、金井邦容助教授の親子3人のオプトメトリストがミッションに参加したこともハイライトされるようです。映像は10月上旬ジュネーブで開催される今年の「ナンセン難民賞授賞式」で紹介される予定です。米国カリフォルニア大学オプトメトリー学部から金井邦容助教授の参加により、チームの力が一層高まりました。訪問中、ハサノフ副首相の特別のお招きにより、「ヨットクラブ」で素晴らしいランチをご馳走になったほか、ダグ・シグルドソンUNHCRアゼルバイジャン事務所代表招待の夕食会、ミッション終了後、日本国大使公邸で髙橋大使と親しく日本料理をいただくなど、心の籠ったおもてなしを受けました。
昨年以来の原油価格の値下がりによる産油国経済への打撃は大きく、歳入減による国家財政の大幅赤字、外貨準備高の急激な減少などから大幅な経費削減、ビジネスの業績不振による店舗閉鎖などが頻発しているようです。また現地通貨マナトが大幅に切り下げられ、一昨年まで1ドルが0.8マナトのレートが、今年は1.50マナトと50%も下落していました。マナトの下落は輸入物価の急騰を招き、特に小麦粉を原料とするパン等食品価格の高騰で一般庶民の生活を直撃し、政府への不満が高まっています。マナトは今後さらに切り下げられそうです。そのような中でもF1レースがバクー市内で開催されました。

「来年も来てネ!」。富士メガネの訪問を未だ沢山の人が待っています。
既に来年への「カウントダウン」が始まっています。この活動は沢山の関係者の皆様の協力を得て行われています。
お世話になりました総ての皆様に心から感謝申し上げます。