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(通算第34回)第12回アゼルバイジャン視力支援ミッション 第8報

2016年06月01日(水曜日)
報告者:ミッション代表 金井昭雄O.D.

UNHCRアゼルバイジャン事務所内で、寄贈眼鏡の在庫を確認、再梱するメンバー

UNHCRアゼルバイジャン事務所内で、寄贈眼鏡の在庫を確認、再梱するメンバー

UNHCRアゼルバイジャン事務所での報告会

UNHCRアゼルバイジャン事務所での報告会

ミーティングを終え、UNHCRアゼルバイジャン事務所玄関前にて記念撮影

ミーティングを終え、UNHCRアゼルバイジャン事務所玄関前にて記念撮影

 富士メガネの第12回「アゼルバイジャン難民・国内避難民視力支援ミッション」は、昨日で全スケジュールを無事成功裡に終えました。活動は連日、国営テレビなど様々なメディアを通じ、何度もアゼルバイジャン全国に報道されました。メンバーは皆疲れが溜まっておりますが、元気で最終日を迎えることができました。

 昨年までとは違い、今年はアリ・ハサノフ副首相とのミーティングが初日にスケジュールされた他、ランチに招かれる等、大変な歓迎ぶりでした。昨年、アリ・ハサノフ副首相が日本を訪問された時に受けた歓迎への答礼の意味もあったようですが、ミッションの実施が危ぶまれていた最中での我々の訪問に対する感謝の意味も少なくなかったのではないかと思います。

 今回、社外取締役・金井邦容O.D.(UCバークレーオプトメトリー・クリニック臨床助教授)が参加し、このミッションのサービスを一層高めてくれました。ミッション中の皆様方の応援、本当にありがとうございました!

(通算第34回)第12回アゼルバイジャン視力支援ミッション 第7報

2016年05月31日(火曜日)
報告者:円山店マネージャー 菊地翔平

難民女児の視力チェックをする金井昭雄O.D.(5/30)

難民女児の視力チェックをする金井昭雄O.D.(5/30)

難民の視力チェックをする菊地翔平マネージャー(5/30)

難民の視力チェックをする菊地翔平マネージャー(5/30)

次々と難民の視力チェックをする佐藤秀也店長(手前)と横山雅人店長(奥)(5/30)

次々と難民の視力チェックをする佐藤秀也店長(手前)と横山雅人店長(奥)(5/30)

バクーのUNHCR難民女性・青少年センターでの作業を終えて(5/30)

バクーのUNHCR難民女性・青少年センターでの作業を終えて(5/30)

 皆様、サラーム(こんにちは)! 本日は私、円山店・菊地が第7回現地リポートをさせていただきます。毎日が新鮮で、あっという間に時間が過ぎています。

 5月29日(日)は休息日でした。バクー市内のカスピ海に面したレストランのテラスでランチをしながらゆっくり過ごすことができました。夕食はダグ・シグルドソンUNHCRアゼルバイジャン事務所代表がホームパーティを主催していただき、楽しい夜を過ごしました。

 5月30日(月)、バクー市内のUNHCR難民女性・青少年センターで最後の作業を行い、この日の視力チェック数は470件、寄贈眼鏡数は377組、後日札幌から送る特別製作眼鏡は35組となりました。

 先日のバルダ、アグジャベディでの作業とは違い、難しい作業が続きました。IDPs(国内避難民)でなく、チェチェン共和国やアフガニスタンからの難民の方も多く、ロシア語、英語、アゼルバイジャン語、特にペルシャ語は通訳のメンバーでも難しいとのことで、ペルシャ語を話せるセンターの方に間に入ってもらいながら、コミュニケーションをとりました。

 最も印象に残った出来事は、作業終了後に遠方から来られた女性が、今にも壊れそうなメガネを掛けており、私は金井昭雄O.D.と共に視力チェックを行い新しいメガネを掛けていただくと、パァッと一瞬で笑顔になり、「ヤクシー(見える)!」の声を聞くまでもなく、この女性の助けになれたのだと、とても感動しました。このような難民の方々が世界でまだまだ助けを求めており、このミッションに終わりはないのだと強く思いました。

 今回のミッション期間中、6日間の作業で総視力チェック数は2,882件、寄贈眼鏡総数は2,433組、札幌から後日発送する特別製作眼鏡は合計141組となりました。

 皆様の多大なご支援のお蔭でこのミッションを成功させることができました。本当に感謝しかありません。それでは皆様、チョー・サオール!(どうもありがとうございました!)

(通算第34回)第12回アゼルバイジャン視力支援ミッション 第6報

2016年05月30日(月曜日)
報告者:社外取締役/UCバークレーオプトメトリー・クリニック臨床助教授 金井邦容O.D.

作業場の前で視力チェックを待っている大勢のIDPs(国内避難民)(5/28)

作業場の前で視力チェックを待っている大勢のIDPs(国内避難民)(5/28)

金井邦容助教授(中央)と通訳のニギャールさん(左)(5/28)

金井邦容助教授(中央)と通訳のニギャールさん(左)(5/28)

特別製作眼鏡用のフレームをかけて喜ぶIDPの少女と、老眼鏡を贈られ笑顔の父親。通訳のギュナルさん(左)と菊地翔平マネージャー(右)(5/28)

特別製作眼鏡用のフレームをかけて喜ぶIDPの少女と、老眼鏡を贈られ笑顔の父親。通訳のギュナルさん(左)と菊地翔平マネージャー(右)(5/28)

アグジャベディでの1日半の作業が無事終了(5/28)

アグジャベディでの1日半の作業が無事終了(5/28)

 皆さん、こんにちは。今回のリポートは社外取締役の金井邦容がお届けします。

 私が初めてこのミッションに参加したのは、2006年の第2回アゼルバイジャン視力支援ミッションでした。今回が2回目のミッション参加となります。
 
 以前は薄暗く、どことなく胡散臭い空気のある首都バクーでしたが、10年が経過し、モダンな街へと変革を遂げました。地方への道路も平らに舗装され、かつての面影もありません。

 IDPs (国内避難民)を取り巻く環境も、この10年で大きく改善されました。彼らは政府が用意するアパートに住み、平穏な新しい人生を送っているように見えます。しかし、実際に彼らと接していると、彼らの目の健康管理は以前と変わっていないように見受けられます。富士メガネが提供する視力支援のサービスに対する期待値も高く、将来にわたり必要とされる感じがしました。

 本日はアグジャベディで作業を半日行ない、343件の視力スクリーニングをしました。これをもって地方での5日間にわたる作業を終了しました。

 その後、往路の南ルートとは違う北ルートでバクーへの帰路につきました。この北ルートは、リゾート地のガバラを通り、コーカサス山脈の荘厳な尾根を左に、首都バクーや猥雑とした地方都市とは違うアゼルバイジャンの一面を見ながら帰る旅路となりました。

(通算第34回)第12回 アゼルバイジャン視力支援ミッション 第5報

2016年05月28日(土曜日)
報告者:副社長・狸小路本店店長 金井宏将O.D.

IDPの男児の視力チェックをする金井昭雄O.D.

IDPの男児の視力チェックをする金井昭雄O.D.

IDPの男性の視力チェックをする金井宏将O.D.

IDPの男性の視力チェックをする金井宏将O.D.

現地テレビ局による取材が今日も入りました

現地テレビ局による取材が今日も入りました

メガネを受け取り喜ぶIDPの男性

メガネを受け取り喜ぶIDPの男性

皆様、サラーム(こんにちは)! 本日は私、狸小路本店 金井宏将が現地リポートをさせていただきます。

 本日の作業地は、滞在地バルダから50kmほど離れたアグジャベディという場所となります。アグジャベディ全体では約15,000人のIDPs(国内避難民)の方々が生活されており、本日の作業場となった居住区にはそのうちの約4,000人のIDPsがいらっしゃいます。UNHCRの方々の事前準備のお蔭もあり、本日の作業は特に大きな混乱もなく、スムーズに進みました。多くの難しいケースをこなしながらも、総視力チェック数496件、寄贈眼鏡数392組、札幌から後日送る特別製作眼鏡15組という数字をあげることができました。個人的には、今まで眼鏡をかけたことがない強度近視の方を担当したことが、今のところ一番印象に残っております。(そのIDPの方には本当に喜んでいただけました!!)

 ミッションも中盤を迎え、メンバーにやや疲れが見え始めてはおりますが、まだまだ我々のことを必要としている方々が各地で待っております! 明日からも気合を入れ直し、チームワークよく頑張って参ります!!

 明日は金井邦容O.D.からのリポートとなります。お楽しみに!

(通算第34回)第12回アゼルバイジャン視力支援ミッション 第4報

2016年05月27日(金曜日)
報告者:イオン平岡店店長 佐藤秀也

会場の前で作業の開始を待つIDPsの方々

会場の前で作業の開始を待つIDPsの方々

現地テレビ局の取材を受ける金井昭雄O.D.

現地テレビ局の取材を受ける金井昭雄O.D.

壊れた白内障術後用メガネ

壊れた白内障術後用メガネ

新しいメガネを掛ける国内避難民の女性

新しいメガネを掛ける国内避難民の女性

 みなさんこんにちは!今回はイオン平岡店 佐藤が現地リポートを担当させていただきます。

 バルダでの視力スクリーニングも3日目。会場に着いた時には既に大勢のIDPs(国内避難民)が集まっており、この活動が現地の方々にいかに期待されているのかをあらためて実感しました。
 ここに来られるIDPsの方々は、故郷を追われてきた方ばかり。平和な日本に生まれた自分の境遇はいかに恵まれているか、あらためて感じています。
 今回担当した70歳代の国内避難民の女性は、「これは私の命です」と首に吊るした袋の中から片方のテンプルが取れた眼鏡を取り出して見せてくれました。白内障術後のメガネで、これ以上壊れると物を見る術がなくなるので、大切にハンカチにくるんで袋に入れ、常に首から下げているとのことでした。眼鏡をかけていただくと、それまでの不安そうな表情が一変し、明るい表情で手を握りながら「チョー・サオール!(どうもありがとうございます)」と、何度も仰っていただき、ご本人以上に私の方が感動しました。この視力支援活動の意義をあらためて実感しています。

 本日は現地テレビ局の取材スタッフが会場に入り、金井昭雄O.D.へのインタビューや作業風景の撮影が行われました。日本で考えている以上に、現地でこのミッションの評価は非常に高く、今回参加する機会をいただけたことに深く感謝しています。

 バルダでの作業は本日が最終日。明日はアグジャベディに場所を移しての活動となります。本日の視力チェック数は584件、寄贈眼鏡数は526組、札幌から後日発送する特別製作眼鏡数は21組でした。3日間の累計では、視力チェック数1,571件、寄贈眼鏡数1,385組、札幌から後日発送する特別製作眼鏡数81組となっています。

 次回の金井宏将O.D.からのレポートをご期待下さい!

(通算第34回)第12回アゼルバイジャン視力支援ミッション 第3報

2016年05月26日(木曜日)
報告者:苫小牧イオン前店店長 横山雅人

IDPの男児の視力チェックをする金井昭雄O.D.

IDPの男児の視力チェックをする金井昭雄O.D.

IDPの女性から頬に感謝のキスを受ける横山雅人店長

IDPの女性から頬に感謝のキスを受ける横山雅人店長

視力チェックの順番を待つIDPs

視力チェックの順番を待つIDPs

 皆様、サラーム(こんにちは)! 第3報は横山が担当致します。

 本日は、昨日と同じバルダでの作業でした。順調に作業でき、本日の視力チェック数517件、寄贈眼鏡数448組、うち札幌から後日送る特別製作眼鏡は27組となりました。
 
 多くのIDPs(国内避難民)は眼鏡が初めての方が多く、強度の近視や遠視や乱視、老眼などでも眼鏡のない生活をしている事に驚きました。私が視力チェックした70代の女性は、初めての近用眼鏡をお渡ししたところ「新聞の文字が見える」と喜んで涙を流し、何度も「チョーサオール(どうもありがとうございます)」と言って私に抱きつき、何度も頬にキスをしてくれました。最初は険しい顔をしているIDPsの方も、視力チェックをして眼鏡をかけてもらうと満面の笑顔となり、言葉がわからなくても「見えている」と確信することができました。

 このミッションは“見る喜びに奉仕する”ことができる大変素晴らしい活動であるとあらためて感じ、参加できたことは大変光栄であり誇りに思います。
 メンバー全員一丸となって最後まで全力で頑張りたいと思います。

(通算第34回)第12回アゼルバイジャン視力支援ミッション 第2報

2016年05月25日(水曜日)
報告者:ミッション代表 金井昭雄O.D.

出発前の記念撮影

出発前の記念撮影

地元テレビ局の取材を受けるIDPs

地元テレビ局の取材を受けるIDPs

視力チェックをする金井昭雄O.D.

視力チェックをする金井昭雄O.D.

 富士メガネの第12回「アゼルバイジャン視力支援ミッション」は、昨日、最初の訪問地・バルダでの作業が始まりました。

 午前8時半、全員がメルセデス・ベンツのマイクロバスに乗って作業場となるバルダの「新IDPs(国内避難民)居住地」へ向かいました。大規模なコミュニティーで、真新しい5階建てのアパートが林立しています。作業はコミュニティーの中央に設けられた大きな集会場を借りて行われ、既に沢山の人達が集まっていました。
 手際よく設営が行われ、午前9時半頃には早速作業が始まり、午前中に180名程の視力チェックを行いました。昼食後、午後2時過ぎに居住地に戻ると、更に沢山の人が入口に群がっていました。

 作日の視力チェック数は470件、寄贈眼鏡数は431組、うち札幌から後日送る特別製作眼鏡は33組でした。
これから2日目の作業に入ります。次のリポートを期待していて下さい。

(通算第34回)第12回 アゼルバイジャン視力支援ミッション 第1報

2016年05月24日(火曜日)
報告者:ミッション代表 金井昭雄O.D.

UNHCRアゼルバイジャン事務所にてミーティング

UNHCRアゼルバイジャン事務所にてミーティング

副首相官邸にて会談後の記念撮影(右から、金井邦容O.D.、金井宏将O.D.、高橋二雄日本国大使、金井昭雄O.D.、アリ・ハサノフ副首相、ダグ・シグルドソンUNHCRアゼルバイジャン事務所代表)

副首相官邸にて会談後の記念撮影(右から、金井邦容O.D.、金井宏将O.D.、高橋二雄日本国大使、金井昭雄O.D.、アリ・ハサノフ副首相、ダグ・シグルドソンUNHCRアゼルバイジャン事務所代表)

富士メガネの(通算第34回)「第12回 アゼルバイジャン難民・国内避難民視力支援ミッション」は、5月21日(土)に新千歳空港を出発し、無事スタートを切りました。

5月23日(月)午前9時半頃、迎えのマイクロバスに乗って、UNHCRアゼルバイジャン事務所でダグ・シグルドソン代表にご挨拶。急遽午後12時からアゼルバイジャン共和国 アリ・ハサノフ副首相とのミーティングが設定されました。富士メガネから会長・金井昭雄O.D.の他、副社長・金井宏将O.D.(狸小路本店 店長)、社外取締役・金井邦容O.D.(UCバークレーオプトメトリー・クリニック臨床助教授)の3名が招かれた他、在アゼルバイジャン日本国大使館から高橋二雄大使、UNHCRアゼルバイジャン事務所からダグ・シグルドソン代表とUNHCRジュネーヴ本部からのキャサリン・ポアティアスさんが参加されました。永年に亘る富士メガネの難民や国内避難民に対する「視力改善活動」は金額では換算できないと、あらためて心からの感謝の意が表明されました。この時のニュースはすでにアゼルバイジャン国内のテレビのニュース番組で報道された他、インターネットでも配信されました。

予定より少し遅れ、午後3時半頃バルダへ向け出発し、午後8時過ぎに到着しました。今日から最初の訪問地での作業が始まります。また直ぐに活動の様子をリポートします。

(通算第34回)第12回 アゼルバイジャン視力支援ミッション出発

2016年05月21日(土曜日)

搭乗手続きをする一行

搭乗手続きをする一行

5月21日(土)に新千歳空港を出発した金井昭雄O.D.以下メンバー5名

5月21日(土)に新千歳空港を出発した金井昭雄O.D.以下メンバー5名

UNHCR(国連難民高等弁務官)アゼルバイジャン事務所の要請による第12回アゼルバイジャン視力支援ミッション(5月21日(土)~6月3日(金)迄)実施に向け、本日午後、富士メガネ会長・金井昭雄O.D.、副社長・金井宏将O.D.(狸小路本店店長)、佐藤秀也(イオン平岡店店長)、横山雅人(苫小牧イオン前店店長)、菊地翔平(円山店マネージャー)の5名が新千歳空港を出発しました。関西空港を経由してイスタンブール空港で金井邦容O.D.(富士メガネ 社外取締役・UCバークレーオプトメトリークリニック臨床助教授)と合流し、6名揃ってバクーに向かうことになります。
 本年、アゼルバイジャンでの難民(Refugees)・国内避難民(IDPs)の視力支援活動は、アグジャベディ、バルダ、バクーの3カ所で実施される予定です。
 本日より活動の様子をお知らせして参ります。現地で活躍するメンバーからのリポートをお待ちください。
※O.D.(米国オプトメトリストドクター)

※各ページ文章内の肩書きおよび役職名は、記事内容当時のものです。