視援隊ニュース

視援隊ニューストップに戻る


(通算第38回) 第16回 アゼルバイジャン視力支援ミッション 終了

2023年05月19日(金曜日)

 第16回アゼルバイジャン難民・国内避難民視力支援ミッション(5月6日~19日)を無事終えた、会長・金井昭雄O.D.、副社長・金井宏将O.D.、高木康基店長(手稲前田店)、佐藤隼店長(旭ヶ丘西友店)、江田万純主任(狸小路本店)、高橋夏美主任(円山店)の6名が、本日13時、無事新千歳空港に到着致しました。
 皆様のご協力のもと、4年ぶりに実施されたミッションが無事終了致しました。
 ありがとうございます。

左から、金井副社長、金井会長、高木店長、江田主任、高橋主任、佐藤店長

左から、金井副社長、金井会長、高木店長、江田主任、高橋主任、佐藤店長

(通算第38回) 第16回 アゼルバイジャン視力支援ミッション 第7報(最終報)

2023年05月19日(金曜日)
報告者:ミッション代表 金井昭雄O.D.

 サラーム(こんにちは)
 第16回アゼルバイジャン難民・国内避難民視力支援ミッションもいよいよ終りに近づきました。
 今回はナゴルノ・カラバフからの国内避難民(IDPs)が集中している「フュズリ」地域の「ガイディッシュ」国内避難民入植地と「ゾグジュ」を巡回し、昨日は首都バクーに戻って、UNHCRコミュニティーセンターでチェチェン、イラン、アフガニスタンなど近隣国からの難民を対象に、最後のスクリーニングが行われました。
 地方とは違って様々な国の難民がセンターを次々に訪れて来ましたが、アゼルバイジャンでの生活が短い難民にはセンターの通訳が入り、賑やかな光景が続きました。今回はアフガン難民が圧倒的に多く、いつものような在庫の眼鏡では対応できない強度の事例や左右の不同視など難しい事例が多数発生し、後日日本から送る特別製作眼鏡数が31組になりました。午後、UNHCRアゼルバイジャン事務所からビク・ラム代表が視察に来られ、大変熱心に作業を見守っておられました。
 午後7時、日本大使館から夕食にお招きいただき、和田大使夫妻から心の籠った歓迎と、温かい労いのお言葉をいただきました。
 明日は午前10時に和田大使のご尽力により、アゼルバイジャン大統領府・副大統領補佐官との面談が予定されています。また11時からはアゼルバイジャン政府内閣府ロブシャン・ルザイエフ難民・国内避難民担当大臣への報告会があり、今回初めて外務省から人道・社会問題担当マラット・カンガリンスキー代表が参加されます。引き続き日本から寄贈される眼内レンズや補聴器のNGOへの贈呈式が行われます。
 富士メガネの活動はUNHCRアゼルバイジャン事務所を始め、国連アゼルバイジャン事務所、アゼルバイジャン政府など沢山の機関の協力を得て行われていますが、活動に対する関心は今回想像以上に高まっていると感じています。
 チームのメンバーは皆元気です。明日の夜、日本へ向け帰国します。
 チョー・サオール(どうもありがとう)

すべての作業を終えて現地スタッフと記念撮影

すべての作業を終えて現地スタッフと記念撮影

(通算第38回) 第16回 アゼルバイジャン視力支援ミッション 第6報

2023年05月15日(月曜日)
報告者:狸小路本店主任 江田万純

 皆様こんにちは!!!第6報は狸小路本店江田が担当させていただきます!
 早いもので「フュズリ」でのスクリーニングも最終日を迎えました。昨日に引き続き、会場は「ゾクジュ」です。
 今朝は会場に到着すると50人近くの国内避難民(IDPs)の方々が玄関で待ち構えていました。
 この地域はアルメニアとの国境が近いこともあり、対アルメニアとの戦争でたくさんの犠牲者が出たそうで、学校の廊下や道路には戦争で亡くなった兵士達を忘れないようにと、たくさんの顔写真が飾られています。「ガイディッシュ」の学校もそうでしたが、学校の廊下には「地雷に注意するように!」というポスターや、銃の扱い方のポスターが掲示されており、ここの地区がいかに戦場に近い地域かということを思い知らされました。
 スクリーニングは最終日ということもあってか人の流れが止まらず、午前中だけでも400人近く検査しました。
 昼食後会場に戻った際は、朝よりもたくさんの数のIDPsの方々が午後の作業再開を待ちわびていたため、終了予定の時刻を過ぎてからもスクリーニングが続けられました。本日のスクリーニング件数は昨日よりも多い
696件、寄贈眼鏡が599組、後日札幌から送る特別製作眼鏡21組。6日間で2,587件、寄贈眼鏡の合計は2,226組となりました。
 今日のランチ時には富士メガネのミッションに対する感謝の気持ちとして、内閣府でIDPsを担当しているエルミールさんから日本とアゼルバイジャンの国旗がついたケーキをプレゼントしていただきました!食後のデザートにおいしくいただきました。また、夕食時にもUNHCRの方々から富士メガネのアゼルバイジャン視力支援ミッション16回のお祝いとしてケーキを頂戴いたしました!現地で支援してくださる皆様の真心に感謝し、皆でおいしくいただきました。
 視力支援活動もあとは首都「バクー」を残すのみとなりました!メンバー全員で最後まで頑張り抜こうと思います!!

スクリーニング中の江田主任(左)

スクリーニング中の江田主任(左)

(通算第38回) 第16回 アゼルバイジャン視力支援ミッション 第5報

2023年05月13日(土曜日)
報告者:旭ヶ丘西友店店長 佐藤隼

 皆様サラーム!(こんにちは!)
 第5報は旭ヶ丘西友店 佐藤が担当させていただきます。
 本日は、急遽作業場所が変更となり、「ゾグジュ」という地区へ赴きました。この地区はガイディッシュに比べ、ホテルから車で1時間近く遠方の場所にあり、イランとの国境近くを通り会場に到着しました。
 本日の作業場でも多くのIDPsの方々が殺到し、途中で地元の警察官が介入するほどの大騒ぎとなりましたが、作業4日目ということもあって効率も上がり順調に進めることができ、本日のスクリーニング数611件、寄贈眼鏡493組、後日札幌から送る特別製作眼鏡12組、そして4日間のスクリーニング累計数は1,891件となり、寄贈眼鏡の合計数も1,605組となりました。毎回多くの方々が会場に来てくださるのを見て、あらためて支援活動の意義を強く感じます。
 ここまで寄贈したメガネは圧倒的に近用が多いのですが、私が担当した70代の女性は、強度の近視にも関わらず一度もメガネを使用したことがなく、見えないことが当たり前だと思っていた様子で、メガネを掛けた瞬間「ヤクシー!(見える!)」と何度もお礼を言われ握手を交わしました。また本が好きな50代の女性は、近くが見えにくく読書を諦めていたのですが、近用メガネを掛けて新聞を見ていただいた瞬間にパッと表情が明るくなり、涙を流して喜んでくれました。この活動をしていて本当によかったと思えた瞬間でした。
 視力支援活動も残り2日となりました。最後まで元気よく頑張っていきます!

作業後にスタッフ全員で記念撮影

作業後にスタッフ全員で記念撮影

(通算第38回) 第16回 アゼルバイジャン視力支援ミッション 第4報

2023年05月12日(金曜日)
報告者:円山店主任 高橋夏美

 皆様こんにちは!第4報は円山店、高橋が担当致します。
 本日は、昨日の会場横にある小学校を借りての作業となりました。
 12時を過ぎたあたりに、在アゼルバイジャン日本国大使館より和田大使、浜出二等書記官とアゼルバイジャンの国営放送クルーが取材に訪れ、スクリーニングの様子を撮影した後、金井会長へのインタビューが行われました。
 会場はたくさんのIDPsの方々で溢れかえっており、このミッションに対する注目度、期待、評価が非常に高いものなのだということを実感いたしました。
 本日印象に残ったエピソードとして、今までメガネを掛けたことがない30代の女性が、出産後から急に見えなくなったとのお申し出で、原因ははっきりわかりませんが、右眼はほぼ視力が向上せず、左眼で見ている状態のため、左眼に合わせたメガネを寄贈し、クリアに見えるようになったと大変喜んでいただけました。
 また、片眼が義眼の方や、戦争で眼を負傷し見えなくなってしまった方、地雷によって見えなくなってしまった方など、日本では到底考えられないような事例に遭遇し、驚きだらけの毎日を過ごしております。
 明日からは予定が急遽変更となり、違う場所での作業になりますので、気持ちを新たに頑張りたいと思います!
 本日のスクリーニング件数416件、寄贈件数325件、後日札幌から送る特別製作メガネは12組となりました。

アゼルバイジャン国営放送の取材を受ける金井会長

アゼルバイジャン国営放送の取材を受ける金井会長

(通算第38回) 第16回 アゼルバイジャン視力支援ミッション 第3報

2023年05月12日(金曜日)
報告者:手稲前田店店長 高木康基

 皆様こんにちは!現地からの第3報は手稲前田店 高木が担当させていただきます。
 本日は朝から小雨が降っており少し肌寒い状態ですが、メンバー全員が元気にガイディッシュ地区での2日目の作業をスタートいたしました。昨日は初日ということもあり、会場設営に戸惑い、色々な物の場所を探しながら視力チェックをしたりと慌ただしい作業でしたが、2日目はメンバーも慣れ、作業スピードも大幅にアップしました。
 度数が決まり、「ヤクシー!(見える)」と喜んでいただいている国内避難民(IDP)の方々の姿を見ると、富士メガネの技術があってこその活動なのだと改めて実感します。
 今回の作業でも14歳の男の子が遠方も近方も見えにくいと検査に来られましたが、強度の近視性乱視で、日本であれば当然眼鏡を掛けているという事例に遭遇しました。また、片眼が白内障と思われる混濁で何年も前から全く見えておらず、瞳孔まで覆ってしまっている状態で、治療されることなく放置されている事例なども多く、日本の医療体制との大きな違いを実感しております。
 本日は前アゼルバイジャン大統領ハイダル・アリエフ氏の生誕100周年のお祝いの日で、町全体が夜にかけてお祭りのような騒ぎで賑わっておりました。
 昨日のスクリーニング数は373件、寄贈眼鏡324組、後日札幌から発送する特別製作眼鏡が10件、本日のスクリーニング数491件、寄贈眼鏡数421組、特別製作眼鏡数は8件となっております。
 明日は日本大使館の和田大使の視察、テレビの取材なども予定されておりますので、更に気持ちを引き締めて作業に入りたいと思います!

スクリーニングする高木店長

スクリーニングする高木店長

(通算38回)第16回アゼルバイジャン視力支援ミッション第2報

2023年05月10日(水曜日)
報告者:金井宏将O.D.

 皆様、サラーム!第2報は金井宏将が担当いたします。
 視力支援ミッションはおかげ様で無事初日を終えることができました!
 4年ぶりのミッション再開ということもあり、私自身も久しぶりの作業に緊張感を持って臨みましたが、過去十数回にわたる経験を体が覚えており、私個人としては105人の国内避難民(IDPs)の方の視力チェックにかかわることができました。
 本日の作業現場となりましたガイディッシュ地区には約1万人のIDPsの方が居住しております。フィズリは長年、紛争の最前線地区ということもあり居住希望者が少なく、また経済的にも発展途上であり、首都バクーとの格差を一番感じる地域であります。しかしながら現在はこのフィズリに国際空港を建設中など復興に沸いており、数年後には全く違う街並みになっているのではないでしょうか!
 肝心の視力チェックで印象に残った方は42歳の女性です。この方は高度数であるにもかかわらず眼鏡装用経験がなく、慎重にトライアルを行い度数を決定しましたが、仮枠でご覧になった際には、よく見えることに感動し涙を流しておられました。
 明日も同じ会場での作業となります。フィズリは日中30度近くまで気温が上がり、会場も蒸し暑い状況です。しっかり水分補給に努め、暑さに負けず一人でも多くの方々に見る喜びを提供できるよう皆全力で臨みます!

国内避難民の少女の視力チェックをする金井宏将O.D.

国内避難民の少女の視力チェックをする金井宏将O.D.

(通算38回)第16回アゼルバイジャン視力支援ミッション第1報

2023年05月09日(火曜日)
報告者:ミッション代表 金井昭雄O.D.

サラーム
 今回南部巡回地の宿舎となっているベイラガンにあるオリンピックセンターに到着したところです。首都バクーから265㌔程ですが、4時間余りかけて移動しました。午前中、UNHCRの事務所で開催された出発前のミーティングでは、2ヵ月前着任されたばかりのビク・ラム新代表や事務所スタッフとお会いした後、通訳の皆さんと4年ぶりに再会しました。昼食後、午後1時半ベイラガンへ向け出発しました。
 明日からフューズリの「ガイディッシュ IDP 居住地」で5日間の作業に入ります。次のリポートにご期待下さい。
チョーサオール!

バクーの空港にて:ミッションメンバー、UNHCR専属ドライバーのアゼルさん、エルセヴァールUNHCRアゼルバイジャン事務所スタッフ、浜出在アゼルバイジャン日本国大使館書記官と記念撮影

バクーの空港にて:ミッションメンバー、UNHCR専属ドライバーのアゼルさん、エルセヴァールUNHCRアゼルバイジャン事務所スタッフ、浜出在アゼルバイジャン日本国大使館書記官と記念撮影

(通算38回)第16回アゼルバイジャン視力支援ミッション出発

2023年05月08日(月曜日)

 UNHCR(国連難民高等弁務官)アゼルバイジャン事務所の要請を受け、第16回アゼルバイジャン難民・国内避難民視力支援ミッションがいよいよスタートいたしました。
 5月6日、富士メガネ会長・金井昭雄O.D.、副社長・金井宏将O.D.、高木 康基店長(手稲前田店)、佐藤 隼店長(旭ヶ丘西友店)、江田万純主任(狸小路本店)、高橋夏美主任(円山店)の6名が、新千歳空港から元気に出発しました。
 本日より、チームの活躍の様子をお知らせして参ります。ミッションの終了まで、メンバーからの現地リポートをお待ちください。
※O.D.(米国オプトメトリストドクター)

左から、高木店長、金井副社長、金井会長、江田主任、佐藤店長、高橋主任

左から、高木店長、金井副社長、金井会長、江田主任、佐藤店長、高橋主任

※各ページ文章内の肩書きおよび役職名は、記事内容当時のものです。