視援隊ニュース

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(通算第39回)第17回アゼルバイジャン視力支援ミッション 終了

2024年06月08日(土曜日)

 第17回アゼルバイジャン難民・国内避難民視力支援ミッション(5月25日~6月7日)を無事終えた、富士メガネ会長・金井昭雄O.D.、副社長・金井宏将O.D.、高木康基店長(手稲前田店)、澤田慎也店長(流山イトーヨーカドー店)、佐藤新菜副主任(イオンモール旭川駅前店)、中明結菜さん(旭川東光店)、ファタリ・ムトゥゾフさん(狸小路本店)の7名が、無事帰国いたしました。
 皆様のご協力のもと、今年もミッションが無事終了いたしました。
 ありがとうございます。

ミッションを終えバクーを出発するメンバー:左から、高木店長、金井副社長、澤田店長、金井会長、ファタリさん、佐藤副主任、中明さん

ミッションを終えバクーを出発するメンバー:左から、高木店長、金井副社長、澤田店長、金井会長、ファタリさん、佐藤副主任、中明さん

(通算第39回)第17回アゼルバイジャン視力支援ミッション 第7報(最終報)

2024年06月05日(水曜日)
報告者:ミッション代表 金井昭雄O.D.

 サラーム(こんにちは)!
 UNHCRアゼルバイジャン事務所の要請で2005年に初めてアゼルバイジャンを訪れてから、今年で20年を迎えました。途中コロナウイルスの世界的感染拡大で3年間の中断があったので、日本からの視力支援ミッションは今年で17回目(1983年からは通算39回目)でした。
 軍事紛争の被害が最も激しかったといわれるアグダム・グザンリ地区での前半3日間で、1,840人のスクリーニングを行い1,779組の眼鏡を寄贈しました。この数は事前に発送した日本からのメガネ3,500組の半分を超える新記録でした。後半訪問したバルダの国内避難民(IDPs)居住地では、初日のスクリーニング数が611名、寄贈した眼鏡は564組に上りました。
 6日間で3,263人をスクリーニングし2,955組の眼鏡を手渡し、帰国後日本で個別に製作する特別眼鏡は143組に上りました。今回の寄贈眼鏡総数は3,098組と、初めて3千組を超えました。メガネに対する需要は、日本と違い遠視の頻度が著しく高く、急速に高齢化するIDPsの社会では生活の必需品としてなくてはならないものです。
 バルダでの作業を終えてバクーに戻った6月4日(火)、日本大使館での夕食にお招きを受け、渡辺大使から大変心のこもった労いのお言葉をいただきました。視察にいらした際は、ミッションの規模の大きさに大変驚かれていました。明日6月5日(水)の午前中は、アゼルバイジャン政府高官との面談が予定されています。
 昨年の予想外の寒さと異なり今年は連日30℃を越える暑さが続き、メンバーの体調が大変心配されましたが、チームの志気は高く、猛暑に負けず必死に活動しました。UNHCRアゼルバイジャン事務所の女性ドクター、レイラさんからは、「このような活動は見たことがない。“スーパーエクセレント”な人道支援活動です!」とお褒めいただました。UNHCRとの世界最長のパートナーシップのお蔭です。
 ミッション中、皆様からいただいた沢山の応援に心から感謝申し上げます。
 チョー・サオール(どうもありがとう)

国内避難民の男性の視力チェックをする金井昭雄O.D.

国内避難民の男性の視力チェックをする金井昭雄O.D.

すべての作業を終えて現地スタッフと記念撮影(バルダ)

すべての作業を終えて現地スタッフと記念撮影(バルダ)

(通算第39回)第17回アゼルバイジャン視力支援ミッション 第6報

2024年06月03日(月曜日)
報告者:イオンモール旭川駅前店 佐藤新菜

 皆様、サラーム(こんにちは)!第6報はイオンモール旭川駅前店の佐藤が担当いたします!
 6月1日(土)、作業5日目は昨日と同じバルダでの作業でした。会場に到着すると、多くの国内避難民(IDPs)の方々が会場の入口に並んでいて、準備を終えて一息つく暇もなく作業に取り掛かりました。
 スクリーニング初日は思うようにIDPsの方々とコミュニケーションが取れず言語の壁を感じておりましたが、IDPsの方々の笑顔や「サオール(ありがとう)!」の言葉を聞くたびに私自身もつられて表情が柔らかくなり、言語の壁をすっかり忘れてとても楽しく作業することができています。
 本日は、アゼルバイジャンのメガネ店で製作したメガネを持参して、見えにくいということで確認したところ、そのメガネは強度乱視にもかかわらず逆軸で製作されているという、ありえない事例がありました。
 また、今までメガネを掛けたことのない70代の女性へ近用メガネを差し上げたところ「ヤクシ―(見える)!あなたにキスしたいです!」とキスをしていただき、その後で同じくメガネを使用したことがないという息子さん(48歳)もあなたに見てほしいと言われ、視力チェックしてみると近視性乱視で、「生まれた時のようだ!あなたに会えてよかった!」と握手をしていただきました。
 このような方々は見えないことが当たり前になっているため、見えるメガネを掛けた瞬間の喜び方は老若男女を問わず、皆さんが眼を輝かせて「ヤクシ―!!」と意思を伝えてくれます。そのお顔を見ていると私も自然に笑顔になってしまい、この活動に参加できたことを大変うれしく感じます。明後日の最後の作業も張り切っていきます!
 最終の第7報は会長・金井昭雄O.D.です!皆様お楽しみに!!

メガネを贈られた国内避難民の女性から感謝のキスを受ける佐藤副主任

メガネを贈られた国内避難民の女性から感謝のキスを受ける佐藤副主任

(通算第39回)第17回アゼルバイジャン視力支援ミッション 第5報

2024年06月01日(土曜日)
報告者:旭川東光店 中明結菜

 皆様、こんにちは!第5報は私、旭川東光店 中明が担当いたします!
 本日から宿泊地でもあるバルダの国内避難民(IDPs)居住地へスクリーニング場所が移動となりました。
 初日からIDPsの皆さんが私たちの到着を待つように行列をなしていましたが、UNHCRの職員の皆様や警察の方々がうまく入場をコントロールしてくださり、スムーズに作業に入れました。しかし、昼食を終え戻ったころにはいつも通りの大混雑で、しばしば怒号が飛び交う場面もあり、終日多忙な1日となりました。連日の暑さですが、天井のファンと扇風機で昨日よりも涼しく、作業もはかどりました。
 アグダムと比べ、元軍隊にいた方や戦争で眼や体にけがを負ったという方が多くいらっしゃり、日本での生活との大きな違いを痛感しました。また、ご高齢の方々も多く来場されました。
 多くの避難民の方々から視力チェックを終えたあと、胸に手を当て「チョーサオール(どうもありがとう)!」と言っていただき、連日の疲れも吹き飛び、このミッションに参加できてよかった!と心から思う場面が多々ありました。
 私が視力チェックした10歳の男の子はメガネの装用経験がなく、遠くが見づらいという主訴でお母さんと一緒にいらっしゃいました。度数の検出に苦労しましたが、トライアルメガネをかけた瞬間の男の子の笑顔、グッドサインがすごく印象的で、私も一緒に笑顔になりました。最後は通訳のカマラさんと男の子と一緒に記念撮影!とても思い出に残る作業のひとつとなりました。
 また、副社長が検査された39歳男性は、メガネが壊れてしまったので新しいものが欲しいという主訴でいらっしゃり、検査をすると強度の近視性乱視でした。日本でこれだけの度数の方は予備メガネを持っている方も多く、メガネが壊れたら即買い替えにいらっしゃることが多いと思います。ただ避難民の方々はそうはいかず、しばらく裸眼で過ごされていたかと思うと、どれだけ不便だったことか…。会場へ足を運ぶのすら大変だったと思います。私たちが住んでいる日本は恵まれているとあらためて感じました。
 残すところ現地での作業もあと2日、メンバー全員で助け合い元気いっぱい頑張ります!
 明日のリポート担当は、イオンモール旭川駅前店・佐藤副主任です、お楽しみに!

視力チェックした10歳の男の子、通訳のカマラさん(左)と記念撮影

視力チェックした10歳の男の子、通訳のカマラさん(左)と記念撮影

(通算第39回)第17回アゼルバイジャン視力支援ミッション 第4報

2024年05月31日(金曜日)
報告者:流山イトーヨーカドー店店長 澤田慎也

 サラーム!皆様こんにちは!
 本日は流山イトーヨーカドー店澤田が第4報を担当させていただきます。
 会場に向かう途中の道には、牛や羊が歩くのどかな風景のほかに、新しい道路や駅の建設があり、そして戦争で亡くなった多くの若い兵士の写真が並んでいるのがかつて激戦地だった街を思わせ、とても対照的でした。
 ミッションも3日目になり、作業自体には慣れてきましたが、気温が31℃と暑さが続き、流れる汗と格闘の毎日です。今朝も多くの国内避難民(IDPs)の方々が詰めかけ、会場の前には50人ほどが既に待っている状況でした。我先にと殺到する中、怒号が飛び交い警察の介入などもありましたが、それでもスクリーニングする度に「ヤクシー(ありがとう)!」と表情が明るくなるIDPsの方々と接すると、暑さの中でも頑張れます。通訳の方やUNHCRスタッフの素晴らしいサポートを受けながらスムーズに作業を行うことができ、富士メガネの長年のパートナーとして信頼関係が強固であることをあらためて実感しました。
 強度近視のIDP女性(17歳)のスクリーニングを担当しました。現用メガネではまったく見えていない状態で父親も心配しておりましたが、見えるメガネを掛けた瞬間の明るくなった表情が大変印象的で、このミッションに参加させていただいた意義を痛感いたしました。
 本日でアグダムでの作業は最終日となります。明日からはバルダのIDPs居住地でのスクリーニングが始まります。水分補給をしながら気合を入れて臨みます!
 明日は中明さんのリポートです。お楽しみに!

スクリーニングする澤田店長

スクリーニングする澤田店長

(通算第39回)第17回アゼルバイジャン視力支援ミッション 第3報

2024年05月31日(金曜日)
報告者:手稲前田店店長 高木康基

 皆様こんにちは!
 今回は手稲前田店 高木が担当致します!
 本日は昨日と同じグザンリ・アグダムでの作業となりました。このアグダム地区は国内避難民(IDPs)とローカルの方々が16万人、今回の居留地にも約1万5千人の方々が生活をされております。
 朝から私達の到着を待つ大勢のIDPsの方々で会場の前に大行列ができており、終日大変多忙な1日で、昨日を大きく超える視力チェック数となりました。メンバー一丸となり一生懸命対応し、IDPsの皆様の「ヤクシー!(良いです)」「チョーサオール!(どうも有難う)」と満足そうな表情を見ることで疲れも癒されました。
 また、本日は在アゼルバイジャン日本国大使館から渡辺克也大使とUNHCRアゼルバイジャン事務所のビク・ラム代表の視察がありました。会場内を視察されたビク・ラム代表は予想以上の混雑ぶりに大変驚いていらっしゃるご様子だっただけでなく、並んでいるIDPsの方々のご案内のお手伝いまでしていただく場面もあり、恐縮いたしました。UNHCRとの親密度、ミッションの注目度の高さも垣間見ることができました。
 2日間が終わり、メンバーも作業に慣れて要領もよくなってまいりました。メンバーの健康、安全第一で残りのミッションを無事に遂行し、笑顔で帰国いたします!
 明日は流山店 澤田店長からの報告となりますのでお楽しみに!

スクリーニングする高木店長

スクリーニングする高木店長

(通算第39回)第17回アゼルバイジャン視力支援ミッション 第2報

2024年05月29日(水曜日)
報告者:金井宏将O.D.

 皆様、サラーム!第2報は金井宏将が担当致します。
 本日はホテルから車で30分ほどに位置するグザンリ,アグダム地区での作業となりました。本日はアゼルバイジャン共和国の独立記念日にあたり、首都バクーから大統領が自らハンドルを握り今回の紛争で奪還したハンチャンディ(王様の村という意味)で開催される記念式典に出席されるとのことで急遽道路が封鎖され、我々はう回路を通らざるを得ず、約1時間遅れでの作業開始となりました。
 しかしながらそのようなビハインドもものともしない旭川から参加の佐藤さん・中明さん両名の大活躍もあり、なかなかのスタートを切ることができました!
 ここバルダは日中の気温が30℃近くまであがり非常に過酷な環境ではありますが、明日以降も本日を大きく超える実績を上げてまいります!
 明日は高木店長からのリポートとなります。お楽しみに!!

国内避難民の少年の視力チェックをする金井宏将O.D.

国内避難民の少年の視力チェックをする金井宏将O.D.

(通算第39回)第17回アゼルバイジャン視力支援ミッション 第1報

2024年05月28日(火曜日)
報告者:ミッション代表 金井昭雄O.D.

サラーム!(こんにちは!) 
 今回のミッションの宿泊地バルダのホテルに、今着いたところです!チームの皆さんは元気です!
 本日は、午前中首都バクーでUNHCRアゼルバイジャン事務所を訪問し、ビク・ラム代表に到着のご挨拶を致しました。また、各メーカー様から寄贈を受けた眼内レンズ及び補聴器の寄贈セレモニーを行いました。
 午後バルダへの出発前、日々の視力スクリーニングを支えてくれている6人の通訳の皆さんと再会しました。
 今回のミッションでは、ナゴルノカラバフ境界線に沿って国内避難民(IDPs)が集中しているアグダム、バルダを中心に巡回する予定です。既に沢山の希望者が、我々の到着を待ち受けているとの情報です!
 明日からの現地リポートにご期待下さい。
チョーサオール(どうもありがとう)

バクーの空港にて:ミッションメンバー、UNHCRアゼルバイジャン事務所のエルセヴァールさん(左)、ナルミーナさん(左から2人目)と記念撮影

バクーの空港にて:ミッションメンバー、UNHCRアゼルバイジャン事務所のエルセヴァールさん(左)、ナルミーナさん(左から2人目)と記念撮影

(通算第39回)第17回アゼルバイジャン視力支援ミッション出発

2024年05月27日(月曜日)

 国連難民高等弁務官(UNHCR)アゼルバイジャン事務所の要請を受け、第17回アゼルバイジャン難民・国内避難民視力支援ミッションがいよいよスタートいたしました(6月7日までの予定)。
 5月25日(土)、富士メガネ会長・金井昭雄O.D.、副社長・金井宏将O.D.、高木康基店長(手稲前田店)、佐藤新菜副主任(イオンモール旭川駅前店)、中明結菜さん(旭川東光店)、ファタリ・ムトゥゾフさん(狸小路本店)の6名が、新千歳空港から元気に出発しました。また、羽田空港にて澤田慎也店長(流山イトーヨーカドー店)が合流しました。
 本日より、チームの活躍の様子をお知らせしてまいります。ミッションの終了まで、メンバーからの現地リポートをお待ちください。
※O.D.(米国オプトメトリストドクター)

新千歳空港にて左から、金井副社長、高木店長、金井会長、ファタリさん、佐藤副主任、中明さん、澤田店長(枠外)

新千歳空港にて左から、金井副社長、高木店長、金井会長、ファタリさん、佐藤副主任、中明さん、澤田店長(枠外)

※各ページ文章内の肩書きおよび役職名は、記事内容当時のものです。